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火山灰・火山防災情報に
関する知識

火山灰・火山防災情報に関する知識
このページでは、火山灰の性質や火山に関する防災情報など、火山に関する基本的な内容をご紹介します。
火山灰の主な特徴

非常に細かい粒子
直径が2ミリメートル未満と粒子が非常に細かいため、風の影響を受け風下へと運ばれやすく、 その影響は広範囲に及びます。
また、地面に積もった火山灰は再度巻き上げられて、視界不良などの原因となります。

固くとがっている
細かいガラス片や鉱物結晶から成り、硬く、角ばった形状をしています。
そのため、車などに付着した火山灰をそのまま拭き取ろうとすると 細かい引っ搔き傷がついたり、大量に吸い込むことで健康被害が起きる場合があります。

電気を通す
乾燥時は絶縁体ですが、水を含んで湿った状態の場合には火山灰に付着している火山ガス成分や塩基類によって導電性を持つことがあり、 閃絡等を引き起こすことで停電などが起きることがあります。

触れても危険性は低い
触れても危険性が低いことから、命に危険があるわけではありません。
ただし、火山灰が目・鼻・喉・気管・肺などを刺激し、健康被害が起きる場合があります。

除去しない限り無くならない
雪と異なり、時間が経過しても溶けたり無くなったりしないため、 除去作業を行う必要があります。

火山に関する防災情報についての主な用語
- 噴火速報
登山者や周辺の住民に対して、噴火の発生を知らせる情報のことです。火山が噴火したことを端的にいち早く伝え、身を守る行動を取っていただくために気象庁が発表します。
噴火が発生した事実を速やかにお知らせするため、火山名と噴火した時間のみの情報となっています。

- 噴火警戒レベル
火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲(生命に危険を及ぼす範囲)」と、防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を5段階に区分した指標のことです。噴火警報、噴火予報に付して発表されます。
各火山の地元都道府県等が設置する火山防災協議会で検討を行い、噴火警戒レベルに応じた「警戒が必要な範囲」と「とるべき防災対応」が市町村・都道府県の地域防災計画に定められた火山で運用されています。

- 噴火警報・予報
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噴火警報とは、噴火に関する重大な災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報のことです。
生命に危険を及ぼす火山現象(大きな噴石、火砕流、融雪型火山泥流等、発生から短時間で火口周辺や居住地域に到達し、避難までの時間的猶予がほとんどない現象)の発生が予想される場合やその危険が及ぶ範囲の拡大が予想される場合に火山名、警戒が必要な範囲(生命に危険を及ぼす範囲)等を明示して気象庁が発表します。
噴火警戒レベルを運用している火山では、噴火警戒レベルを付して発表されます。
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噴火予報とは、観測の成果に基づく噴火に関する火山現象の予想の発表のことです。
火山活動の状況が静穏である場合、あるいは火山活動の状況が噴火警報には及ばない程度と予想される場合に気象庁が発表します。
噴火警戒レベルを運用している火山では、噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)を付して発表されます。

◯「警戒が必要な範囲」は必ずしも同心円であるとは限らず、火山活動の各段階に対して火山ハザードマップ等に基づいて設定されています。詳しくは地元の市町村や気象台にお気軽にお問い合わせください。
◯各火山のリーフレットもご確認ください。 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/tokyo/keikailevel.html(気象庁HP)
- 火山の状況に関する解説情報
現時点では、噴火警戒レベルを引き上げる、または警戒が必要な範囲を拡大する可能性は低いが、火山活動に変化が見られるなど、火山活動の状況を伝える必要があると判断した場合に、気象庁が適時発表する情報のことです。
これに対し、噴火警戒レベルの引上げ基準に現状達していない、または警戒が必要な範囲を拡大する状況ではないが、今後の活動の推移によってはこれらの可能性があると判断した場合、または判断に迷う場合に、火山活動の状況や防災上警戒・注意すべき事項等を伝えるための情報のことは「火山の状況に関する解説情報(臨時)」といいます。

- 噴火に関する火山観測報
噴火が発生したことや、噴火に関する情報(噴火の発生時刻・噴煙高度・噴煙の流れる方向・噴火に伴って観測された火山現象等)を知らせる情報のことです。

- 降灰予報
噴火により、どこにどれだけの量の火山灰が降るか(降灰量分布)や、風に流されて降る小さな噴石の落下範囲の予測を伝える情報のことです。

- 降灰量階級表
降灰量を、わかりやすく、防災対応が取りやすいように伝えるため、階級で表現したものです。
降灰の厚さによって「多量」「やや多量」および「少量」の3階級に区分され、降灰量階級表では、それぞれの階級における「降灰の状況」と「降灰の影響」および「取るべき対応行動」が示されています。


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