富士山ふじさんの噴火ふんかを知しる

富士山ふじさんの噴火ふんかを知しる

このページでは、過去かこに何度なんども噴火ふんかを繰くり返かえしきた富士山ふじさんの噴火ふんかの歴史れきしや特徴とくちょうなどをご紹介しょうかいします。

富士山ふじさんの概要がいよう

富士山ふじさん噴火ふんかの特徴とくちょう

富士山ふじさんは、約やく10万年まんねんから1万年前まんねんまえまで活動かつどうした“古富士火山こふじかざん”と、それ以降いこう、現在げんざいまで活動かつどうを続つづける“新富士火山しんふじかざん”に区分くぶんされています。これまで、研究けんきゅうにより明あきらかになっている“新富士火山しんふじかざん”の噴火ふんかの主おもな特徴とくちょうは、次つぎのとおりです。
また、富士山ふじさん噴火ふんかは山頂火口さんちょうかこうおよび側火口そくかこう(山頂さんちょう以外いがいの山腹さんぷくなどの火口かこう)からの溶岩流ようがんりゅうおよび火砕物かさいぶつ(火山灰かざんばい、火山礫かざんれきなどの砕くだけた形かたちで噴出ふんしゅつされるもの)の噴出ふんしゅつによって特徴とくちょう付づけられ、噴火口ふんかこうの位置いちおよび噴出物ふんしゅつぶつの種類しゅるいなどから下表かひょうのとおり五いつつの活動期かつどうきに分類ぶんるいできます。

富士山ふじさん噴火ふんかの歴史れきし

富士山ふじさん噴火ふんかの記録きろくは、古文書こもんじょ等の歴史的資料れきしてきしりょうに記述きじゅつが残のこされており、信頼性しんらいせいが高たかいものだけでも781年以降ねんいこう10回かいの噴火ふんかが確認かくにんされています。

前述ぜんじゅつのとおり、富士山ふじさん噴火ふんかは小規模しょうきぼのものが圧倒的あっとうてきに多おおく、ごく簡単かんたんな記述きじゅつしか残のこされていないものがほとんどです。
その中なかで、富士山ふじさんから遠とおく離はなれた江戸えど(現在げんざいの東京とうきょう)にまで大おおきな影響えいきょうをもたらした「宝永噴火ほうえいふんか」については、歴史資料れきししりょうに多おおくの記述きじゅつが残のこされており、当時とうじの様相ようそうを知しることができます。

江戸時代えどじだいの宝永噴火ほうえいふんか

静岡県立しずおかけんりつ中央図書館ちゅうおうとしょかん歴史文化情報センターれきしぶんかじょうほうせんたー提供ていきょう

宝永噴火ほうえいふんかは、最近さいきん8,000年間ねんかんの富士火山ふじかざんの中なかでは最大規模さいだいきぼの噴火ふんかと言いわれています。

この噴火ふんかは、今いまからおよそ300年前ねんまえの1707年ねん(宝永ほうえい4年ねん)11月がつ23日にち(12月がつ16日にち)、富士山ふじさんの南東なんとう斜面しゃめんから起おこりました。

噴火ふんかは12月がつ9日にち未明みめいまで16日間にちかん断続的だんぞくてきに続つづき、新あらたに開ひらいた宝永火口ほうえいかこうから噴出ふんしゅつした火山礫かざんれきや火山灰かざんばいなどの噴出物ふんしゅつぶつは偏西風へんせいふうにのって、静岡県しずおかけん北東部ほくとうぶから神奈川県かながわけん北西部ほくせいぶ、東京都とうきょうと、さらに100km以上いじょう離はなれた房総半島ぼうそうはんとうにまで降ふり注そそぎました。

推定すいてい1.7km³(マグマ量りょうに換算かんさんして0.7km³)の噴出物ふんしゅつぶつは、建築物けんちくぶつの倒壊とうかいや農耕地のうこうちの耕作不能化こうさくふのうか、山林さんりん・草地そうちの荒廃こうはい、さらに流出りゅうしゅつした火山灰かざんばいがもたらした用水路ようすいろ・河川かせんの氾濫はんらんなど、農林業のうりんぎょうを中心ちゅうしんとする生産活動せいさんかつどう・経済活動けいざいかつどうに広範囲こうはんいにわたって多大ただいな影響えいきょうを及およぼしました。 現代社会げんだいしゃかいに置おき換かえてみた場合ばあい、その経済的被害けいざいてきひがいの想定額そうていがくは1.2~2.5兆円ちょうえん規模きぼとなると算定さんていされています(『富士山ふじさんハザードマップ検討委員会報告書けんとういいんかいほうこくしょ』)。
静岡県立しずおかけんりつ中央図書館ちゅうおうとしょかん歴史文化情報センターれきしぶんかじょうほうせんたー提供ていきょう

富士山ふじさんのハザードマップ​

降灰可能性こうはいかのうせいマップ
出典しゅってん 富士山ハザードマップ検討委員会ふじさんはざーどまっぷけんとういいんかい報告書ほうこくしょより
火山ハザードマップとは、火山災害かざんさいがい要因よういんの影響えいきょうの及およぶおそれのある範囲はんいを地図上ちずじょうに特定とくていし、視覚的しかくてきにわかりやすく描画びょうがしたものです。 富士山ふじさんにおける火山ハザードマップは、平成へいせい16年ねんに富士山火山防災対策協議会ふじさんかざんぼうさいたいさくきょうぎかい及び富士山ふじさんハザードマップ検討委員会けんとういいんかいで策定さくていされました。 その後ご、新あたらたな科学的知見かがくてきちけん等を踏ふまえて、令和れいわ3年ねんに改定かいていされ、火山防災マップかざんぼうさいまっぷ等の作成さくせいに活用かつようされています。 富士山ふじさんハザードマップでは、東京都とうきょうとをはじめとする首都圏しゅとけんへの広範囲こうはんいな降灰こうはいに起因きいんする被害ひがいが想定そうていされており、「降灰こうはいの可能性かのうせいマップ」により降灰範囲こうはいはんい等を確認かくにんすることができます。

降灰分布図こうはいぶんぷず

※この想定そうていは、あくまで検討けんとうのための一例いちれいであり、将来しょうらいの富士山噴火ふじさんふんかの状況じょうきょうを予測よそくしたものではありません。
実際じっさいの噴火時ふんかじには、風向ふうこう、噴火ふんかの規模きぼ及び継続時間けいぞくじかん等により、降灰こうはいの状況じょうきょうは変かわることを理解りかいしておくことが重要じゅうようです。

ワーキンググループが令和れいわ2年ねん4月がつに公表こうひょうした「大規模噴火時だいきぼふんかじの広域降灰対策こういきこうはいたいさくについて―首都圏しゅとけんにおける降灰こうはいの影響えいきょうと対策たいさく― 〜富士山噴火ふじさんふんかをモデルケースに〜(報告ほうこく)」において、

出典しゅってん:大規模噴火時だいきぼふんかじの広域降灰対策こういきこうはいたいさくについて ー首都圏しゅとけんにおける降灰こうはいの影響えいきょうと対策たいさくー ~富士山噴火ふじさんふんかをモデルケースに~(報告ほうこく)【別添資料べっていしりょう】

東京都とうきょうとへの影響えいきょうが最もっとも大おおきくなるケース2の場合ばあい

※この想定そうていは、あくまで検討けんとうのための一例いちれいであり、将来しょうらいの富士山噴火ふじさんふんかの状況じょうきょうを予測よそくしたものではありません。
 実際じっさいの噴火時ふんかじには、風向ふうこう、噴火ふんかの規模きぼ及び継続時間けいぞくじかん等により、降灰こうはいの状況じょうきょうは変かわることを理解りかいしておくことが重要じゅうようです。